キラキラオトイメロイメモリ
No.16
めちゃめちゃめちゃめちゃ嬉しいです❣
2026.4.10
LIST TOP
どうぞお気軽にメッセージください☺︎(特殊文字や機種依存文字は文字化けしてしまうことがあります😭)
種別:男女CP小説
時間軸:本編前いつか
文字数:1540文字
レオン×ミリア
ジュエルランドの大樹の下、ミリアがレオンに寄りかかりながら眠っていた。
レオンはその寝顔を見つめる。薄いクマのできたあどけない寝顔を。
彼がジュエルランドへ来た時にミリアは歌の練習をしていて、サンゴによれば休憩もせずに1時間も夢中になっていたらしかった。それはいけないと声をかけたため、彼女は大人しく練習を中断した。しかし木陰の中で休みはじめたところ、すぐにすやすや眠りに落ちてしまったのだ。
彼女が飲み干したカップを魔法でしまって手持ち無沙汰になった彼に、ガーネットが小声で言った。
「ミリア、今度お母さんに歌のレッスンをしてもらえるみたいなの。それで上手く歌えるように張り切っていて」
「昨晩もあまり寝てないにゃん。休めてよかった、ありがとうレオン」
サンゴにもそう続けられ、改めてミリアを見やった。徹夜に慣れていなさそうな彼女が頑張っているのを褒めたい半分、無理は禁物だと注意したい気持ち半分になる。
ディアンがいそいそと楽譜を集めてきた。喋ることのできないディアンがそれをガーネットとサンゴに差し出す。二匹は顔を見合わせた後、それをレオンに見せてきた。
「これが今練習している譜面よ」
レオンは特別音楽の教養が深いわけではないが、書き込みを見て彼女が如何に努力しているのか伝わってきたように感じられた。カラフルなペンを使っていたり、ああでもないこうでもないと取り消し線があちこち引かれていたりするのがミリアらしい。
ミリアの頭をいつも以上に優しく撫でてやる。彼女の口元が嬉しそうに緩んだ。起きている気配はないので、良い夢でも見られているのだろう。兄妹のような様子の二人を見て、ジュエルペットたちもにこにこ微笑みあった。
ありがとう、とレオンが楽譜を返そうとした瞬間、突然強い風が吹いてきた。
楽譜が風に攫われてしまう。声が出そうになる一同だったが、ミリアが寝ているのを思い出してはっと口を抑えた。
ミリアの大切な楽譜が、レオンはミリアの頭をそっと樹の方へ委ねると、ディアンと共に走り出した。
「グリーラグリーラ!」サーフボードに乗って楽譜を追いかける。
一枚の紙に近づくのは難しい。だけどこの紙には、ミリアの頑張りがたくさん詰まっているのだ。勢いよく掴んでくしゃくしゃにしてしまってはいけないと、慎重にレオンは近づいた。
風に乗ったままだった譜面はやがてはらはら下降を始める。
「不味い!」
楽譜の行きつく先には池があった。急がないと水に濡れてしまう。周囲に目を向けて解決策を考えると、桃色の落ち葉が目に入った。
「グリーラグリーラ・ラングーラ!」
ディアンと心をぴったり合わせて呪文を唱えると、集められた落ち葉がクッションになって楽譜を受け止めた。一息ついて無事回収すると、ディアンと拳を突き合わせた。
大樹の元へ戻ると、まだミリアは目覚めておらずぐっすりだった。というか、樹にもたれさせたはずなのいつの間にやら体を丸めた状態で寝転んでいた。それでも起きないとは余程疲れていたのだろう。
「レオン、ありがとう!」
感激するガーネットとサンゴに何事もない楽譜をしっかり返す。
そして、レオンは困ったようにミリアを見下ろしてから「グリーラグリーラ」と唱えた。地面について汚れてしまっていた髪や服を彼女のために綺麗にしてあげる。それから隣に腰掛けると、ミリアの頭を自分の膝に乗せてやった。ジュエルペットたちが羨ましげな顔をしていたため、驚きつつも彼らも膝元に招き入れてあげた。ミリアは相変わらず起きない。
「……レオン……」
寝言で名前を呼ばれる。どんな夢を見ているのかわからないが、レオンは彼女の安らいだ表情が嬉しくなる。
誰にも見られず愛おしげな瞳をした彼は、柔らかい金色の髪がくずれないよう丁寧に何度も撫でてやったのだった。
あとがき
ここ最近小さな悩みごととかあったけど、レオミリのこと考えたり書いたりしているうちにすごく幸せな気持ちになって満たされたから有難かったです。
今度は狸寝入りも書きたい~♡
拙いけど楽しくワンライできたから★★★★★