キラキラオトイメロイメモリ
No.3
めちゃめちゃめちゃめちゃ嬉しいです❣
2026.2.13
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どうぞお気軽にメッセージください☺︎(特殊文字や機種依存文字は文字化けしてしまうことがあります😭)
原作:あんさんぶるスターズ!
種別:男女CP小説
時間軸:「スカウト!荒野のガンマン」直後
文字数:2333文字
羽風薫×あんず
※一部ストーリー未読のため、内容を把握できていない箇所があります
ゲームセンターでひと騒ぎを終えた私たちは、近くにあったアイスクリームワゴンに立ち寄った。気分を好くしていた天祥院先輩が奢ってくれるらしく、みんな嬉しそうにトッピングまで選んでいた。私は遠慮しようと思ったが、天祥院先輩がそれを許さなかったので有難く頂戴していた。
「あんずちゃん、バニラ味?」
ちろちろとひとりベンチでアイスクリームを舐めている私に話しかけてきたのは羽風先輩。羽風先輩のアイスクリームはコーヒー味で、コーヒーの粉のような物がトッピングされている。周りの先輩に比べたらシンプルな方だ。例えば守沢先輩なんてトリプルにしているもの。
「はい。……先輩は、苦いアイス、なんですね」
羽風先輩のことはまだまだ苦手だけど、少しだけラリーを試みる。というのも、つい先程まで行われていたガンシューティングゲームのバトルでの羽風先輩が──結局私たちは2位止まりだったけれど──それがまぁ、何だか、ちょっぴりかっこよかったのである。こんなこと思っているのがバレたら羽風先輩は絶対調子に乗るので、余り悟られないように気をつけなくてはならない。
「……! うん。今はね、ちょっと。苦いものの気分かも?」
羽風先輩は私に対話の意思があることに気づいて分かりやすく顔を綻ばせる。その目元は未だ腫れていて、コーヒーアイスで冷ましているみたいに見えた。
「あ。あんずちゃんって一口がちっちゃくってかわいいね♪ でも、そんなにちびちび食べてるとアイスが溶けちゃうよ? 待っててね」
こっちを見てかわいいなんて言う羽風先輩に何も返せないでいると、彼は私の隣から離れてアイスクリームワゴンの方へ行った。
ベンチとワゴンの中間くらいでは守沢先輩たちが立ったままでアイスクリームを食べている。あ、斎宮先輩と瀬名先輩はアイスを食べていないんだ。優勝したチームが最下位のチームに命令するってやつ、私は内容を知らないけれどアイスが食べられないことと関係しているのだろうか? いや、きっとあのお二人ならもっと別の理由なのだろう。体型維持とか、天祥院先輩のお金で食べたくないとか…….。
「あんずちゃんただいま。大丈夫? ぼーっとしてたけど……」
ぼやっとプライベートのアイドル──先輩たちを観察していたら、羽風先輩が戻ってきていた。
「羽風先輩。えっと、大丈夫です」
「ふぅん。それならよかった。はい、これ」
そう言って羽風先輩は私にプラスチックのスプーンを差し出した。ご丁寧に、羽風先輩はワゴンまでこれを貰いにいってくれていたようだ。なんとまぁ、女性に対しての細やかな気配りが上手いものだ。
「ありがとうございます。頂きます」
有難く受け取ってスプーンが包装されていたプラスチックを裂けば、すかさずそのゴミを羽風先輩は受け取る。至れり尽くせりだ。ここまで行き届いていると、私からすれば恐れさえ覚える。
スプーンで掬えば格段にアイスクリームは味わい易くなった。溶けかけのバニラアイスが甘い甘い。
「結局、ゲームは天祥院くんと守沢くんに勝ちを譲っちゃったね。」
何となく、思わず、羽風先輩の顔を見た。羽風先輩の顔は夕陽に当たっていたから、赤味を帯びていた。別に、泣き跡が消えていたとか強調されていたとか、そういうことは無いけれど。妙にその画は私の中に迫るものがあった。くしゃっと笑いかけてくる羽風先輩が綺麗で、レスポンスはいつも以上に遅れてしまう。
「……楽しかったです」
少し的外れなことを言ってしまった気がする。けれど羽風先輩が私の返答を聞いても上機嫌に笑ったままだったから、これでよかったんだと思う。
「そっか。それなら今日はこれでよかったかもね」
ほら、羽風先輩もよかったって言ってる。だって、楽しかったのは本当。
「あんずちゃんかっこよかったよね〜。結構ゲームとかできるんだね。俺、新たな一面を知っちゃったな♪」
人並みに届くかどうかの腕前であったし、褒められる程上手くは無かった筈だが……。そこまで意外だったのだろうか。羽風先輩はアイスクリームを美味しそうに食べ終えて、今度はニコニコこちらを見つめだしている。
「そんな、言われる程じゃ……。羽風先輩の方が大分、お上手でしたし」
見つめられると食べにくいものだ。あと少し食べたら私のバニラアイスも終わりなのでどうにか頑張りたい。しかし、そんなにせかせか食べてしまうのも勿体無い気がしてしまう。
「そうかな?ありがとう、俺も初めてのやつじゃなかったらもう少しマシに戦えたんだけどね〜」
私が一緒に戦おうとした後も羽風先輩は私を守ろうとしてくれていた。それってやっぱり、かっこよかったと思う。そのかっこよさは、ライブの時とは別の、もっと等身大のもの。
私は「かっこよかった」と伝えかけるが思い出す。今ここでかっこいいなんて言うと調子に乗らせてしまうんだと、防衛本能的に。
「……今日の羽風先輩は、いつもより、まあまあ良かったと思います」
これが、今の私と羽風先輩の関係性の精一杯なんだろう。例えばこれがステージ後とかだったら、私は忌憚なくかっこよかったと言えるのだろうけれど。
羽風先輩はかっこいいと言われる展開だと思っていたのだろうか、不意打ちを食らったように目を丸くしている。
「……あはは! そうきたか〜! あんずちゃんには敵わないなぁ。やっぱり天祥院くんの言った通りなのかも」
最後の一言はよくわからないがハッと気付かされる。いつの間にか、"羽風先輩に「かっこいい」と言う"シチュエーションまで持って行かれていた。すんでのところで思い留まることができたが、アイスクリームと羽風先輩のかっこよさで多少気を好くしていたのを悟られていたのだ。
今後は一層気を引き締めねば。羽風先輩には敵わない、なんて今日のようなことがないように。
あとがき
なんか全体的にかなり拙いものの、最後まで書けてたからえらいなと思う🌞
何を思って書いたのかも忘れてしまった、存在さえ今日思い出したような子ですが、こうして上げられてよかったね🌼
でもやっぱり…やりたいことは辛うじてわかったけど特に感情に刺さらない作品だから★★☆☆☆